なんの知識もないまま、
ウェブサイトを作っていた間、
あまりに前に進まない状況に、
ヘタレの私はなんども挫折しそうになった。
そんなとき、何を心の支えにしたか!?
それは、
「無事完成した暁には、
堅あげポテトとペヤングを食べよう!」
ということ。
これはまったくジョーダン抜きで、
ホントにそれを楽しみに、コツコツがんばってきたのだ。
なんてったって、ふだんは果物と野菜と魚中心の
じみ〜で滋味〜な食生活。
加工食品や添加物もできるだけとらない。
教師を辞めてからこの12年、
野良猫稼業になったので、
病院や薬にできるだけ頼らず、
自己治癒力を最大限に生かして生きている。
健康であることは究極のエコだと思うのだ。
そもそも、病弱だった母が30代で食でからだをたてなおそうと独学で学び始め、我が家には小さい頃から白砂糖や電子レンジもなかった。
「おやつ頂戴!」といえば、海苔を一枚渡され、
「甘いものが食べたい!」といえば、「黒砂糖があるよ」。
クリスマスのサンタのプレゼントが
醤油せんべいなんてことも。涙
そんな親の方針に、こども時代は抵抗もあったのだが、
バンクーバーに住み、
オーガニックな食生活をしている人々の中に身を置いて、
「母よ、あんたは偉かった!ありがとう!」
と何度思ったことか。
だが!
だが!
時々は食べたくなるんだよね〜
いいじゃん、たまには、いいじゃんね〜!
ガチガチの考え方のほうが
よっぽど健康によくないじゃんね〜
とも思う。
というわけで、たまのご褒美的な
位置付けをして楽しんでいる。
最近よく聞くペヤングというもの。
なんなの?べやんぐ?ぺやんぐ?
韓国の何かかと思えば、ヤキソバなんだってね。
ぐぐってみたら、こんなコンセプトが。
「昔は高価だったカップ麺。
若いカップルに二人で一つのものを
仲良く食べて欲しいという願いから、
ペアとヤングでペヤングという名前になりました」
だって。なんと微笑ましい名前の由来。
これは一度食してみなければ!
と、ペアでもヤングでもないオリツだが、
未知のヤキソバへの思慕を募らせながら、
ウェブ制作に励んでいたのだった。
そして、なんとか完成!
堅あげポテトの美味しかったことよ!
(満足したので、ペヤングはまだ先の楽しみに)
幸せは、千円で手に入るのだ。(おつりもくる)
考えてみれば、ここ最近、こころから美味しい
と思えるベスト3は、
おにぎり、ぎょうざ、赤だしの味噌汁。
海外の旅から帰ったあとは、美味しさも倍増だ。
友達から「安いオンナ」と言われたりもするが、
幸せの閾値(いきち)は低いほうが、毎日幸福感をおぼえられていい。
カナダ時代、Tojo'sというお鮨屋さんがあった。
ベッカムやヨーヨーマのようなセレブも
ちょこちょこ来たりする銘店だ。(今も人気店として健在)
私なんぞが通う店ではないんだが、
当時、日系新聞のライターとして、
リニューアルオープンの取材に行ったのが縁で、
オーナーシェフの東条さんと知り合った。
貧乏ライターの私をかわいがってくれ、
新しいメニューを出す水曜になると、
ちょこちょこ呼んでくれた。
カウンターでいただく東条さん自らが握るお鮨は
食材の味を活かしながらも創意工夫された絶品ばかりで、
私のそれまでの人生の「美味しい!」を大きく塗り替えるものだった。
「うううっ!」とか「おおおっ!」など、
悶絶しながら食べている私の横で
カウンターに座ったリッチなお馴染みさんたちは、
みな上品に淡々と召し上がっている。
そんな人々の表情を眺めながら思った。
「間違いなく、私はこの中で一番の貧乏だろう。
だけど、今、幸福感を感じているのは、
私が一番かもしれないな。ウヒヒ」
「幸せの閾値を上げてはならない」
小山薫堂さんの言葉を最近よく思い出す。
閾値(いきち)というのは、
ある反応を起こさせる最低の刺激量。
ちょっとのことで幸せを感じる体質になること。
これぞ、幸せへの近道というか王道のような気もする。
薫堂さんがいつもハッピーそうなのは、
日々の暮らしの中で、小さな楽しみを見つけることを
大切にしているからだろうな。
さあ、ペヤング、いつ食べよう!? 笑
雲仙写真展 開催中。
堅あげのおかげで完成したウェブでございます。
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