めぐりあう時間たち

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京の都から帰ってきた。





外国の方々から、結構な枚数の日本の写真を欲しいと言われ、
「では、ベタに秋の京都でも撮ろうかのう」
と、たいして気合いも入れず、行ってみたら、あなた。
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意外に(失礼)いいじゃないの、京都。
ってか、この彩り、ほかの国にはないわな。
こりゃ、この時期、人々がわしわし集まってくるわけがわかる。
さすが、お京さん、あんたはすごい。
この色彩感覚はお京さんならではや。
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っとすっかりにわか京都ファンに。

そんなおりつの一人旅に、アブダビから一時帰国中のヒロが合流。
ヒロとは、カナダ時代の友達で、彼との出逢いを発端に出逢いの連鎖が始まった。
彼と会わなかったら写真もやってないだろう。
まさに我が人生のキーパーソンである。
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そんな彼と5年ぶりの再会を祝って昼から乾杯していたら、
京都の大学で教鞭をとっている教え子のタイスケから「今から会おう」
ということで、急遽10年ぶりの再会。
タイスケは、式見中に赴任して持った3年生の隣のクラスの子で、
不思議なカリスマ性のある生徒だった。
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ヒロもタイスケも30代の半ばの男子。
それぞれにいろんな経験を積み、自分の生き方を模索する葛藤も大きい時期だろう。

「日本の男たちは30過ぎたら、牙を抜かれますからね」と
カナダで会った50代の社長さんが語っていた。

先日の写真展でも30代になった教え子たちと再会があった。
みんなそれぞれに自分の生き方を模索しているのが顔を見るだけで伝わってきて、
頭の中で『マドンナたちのララバイ』が鳴り、ぎゅぎゅっと抱きしめたくなった。
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スガシカオはミュージシャンとしてどん底時代、
おかずがなんにもなくって、しかたないから胃薬パラパラふりかけて食べたみたそうな。
あまりのまずさにみじめな気持ちでいっぱいになりながらも、自分の可能性を信じ抜いて道を切り開いた。

カナダ時代、凹みそうになるときに何度も聴いていた彼の名曲『プログレス』。
あの曲がたくさんの人の心に響くのも、そんな時期を乗り越えた彼が作ったからなんだろうな。

もう大きくなった生徒らを抱きしめることはしないかわりに
「大丈夫だよ。心配するな。なんとかなる」ということを
自分の行動で見せていきたいなと思う。
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さてさて、ここは京都でなく、長崎の新名所、心田庵。
ここは片淵時代、担任してた元マスダくんちである。
この庭で、同級生だった少年ピエールやののちんが遊び、
部屋で漫画なんて読んでたなんて、なんかおもしろいよね。
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このお座敷で、家庭訪問で上品なマスダくんのお母さんと向き合いながら、
テーブルの下では必死で足のしびれを治していたおりつさんがいたことも笑える。
あのときの時間と今の時間がこうやってつながるとは、
人生はおもしろ謎解きゲームのようだ。

ああ、生徒諸君、牙なんか抜かれちゃだめだぜ。
のちのち笑い話として語り合うことを楽しみに
きついときこそ、こころに少しのユーモアを持って、今を生き抜こう!
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by 55ritsuko | 2012-12-03 23:36

RITSUKO NISHIZAWA  photographer。中学教師18年→カナダ生活6年→故郷長崎を拠点に世界を旅する。


by 55ritsuko
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