モネ×モネ

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8月の終わりに高知へ行った。
福岡から飛んで、あっという間に、四国初上陸。



長崎のワークショップに参加してくれて知り合った
高知在住のmihoさんが空港までわざわざ迎えにきてくれ、
地元の人でにぎわう居酒屋へ直行した。

さっそくオススメの地酒とともに
金目鯛とウツボのタタキをパクリ。

ううう!
なんなんだ〜〜〜!
このうまさは〜〜〜!
こんなの食べたことないぜよ!

魚王国長崎の使者オリツも、ぶっ飛ぶ美味さ。

きけば、美食家で名高い林真理子氏も
たびたび高知で集っているとか。
わかる! そりゃわかる!
ここの魚を食べるためだけに高知に来ていいと思う。

感動に酔いしれるあまり、最終電車を逃し、
mihoさんに奈半利(なはり)の宿まで送っていただいた。


翌朝、北川村のマルモッタンへ。



フランスのジヴェルニーにあるモネの庭を模した場所が
高知のこの小さな村にあるのだ。

ぐるりと池をひとまわりしながら、
想像以上の美しさに胸が高鳴る。
2度訪れたジヴェルニーでのワクワク感がよみがえる。


アムステルダムの街並を忠実に模したハウステンボスに
共通するようなヤラレタ感がある。
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亜熱帯の植物である蓮の花も盛りを迎えている。
おっと紫色の蓮が!

実際にジヴェルニーの池にはない
モネの絵に描かれた紫の睡蓮がここにはあるのじゃ。

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池の向こうには林もあって、ゆっくり散歩も楽しめる。
展望台もあり、全部歩ききれないほどの広さ。

四国にいるということを忘れ、
すっかりモネの描く絵の世界の旅人となっていた。

私とこの地をつないでくれた真知子さんとの出逢いは、
春のハウステンボス写真展。
ジヴェルニーで撮ったこの写真の前でたたずむ彼女に、
声をかけたことが始まりだ。


あまりに熱心に見入ってくれているその姿に感動し、
近づいてみると、モネのトートバッグを肩から下げている。

「モネ、お好きなんですね」
「はい。高知にもモネの庭があって・・・」
「知ってます! いつか行きたいと思ってました!」
「ぜひ撮りにきてください!私、高知から来たんです。モネの庭の会員なんです」
「それはいかなくては!」

ということで、今回、やってきたわけなのだった。
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夕方、宿にもどり、温泉でひとっぷろ浴びてあがってくると、
脱衣場にひとりの女性が。

ぱっと見て惹かれるものを感じ、
「どちらからですか?」と声をかけてみた。
「東京から講演会のお供でやってきたんです」
「講演をしに?」
「いえいえ、私はただの秘書で」

そのミキさんという50代半ばのその女性。
いやいや彼女はただの人じゃないと直感が働いた。
菩薩というか、観音様のような存在感。
こんな人ははじめてだ。
もっと深く知りたいな。


「よかったら一緒に晩ご飯も食べませんか?」と言われ、
「わー!ぜひ!」と飛びついた。

「上司の佐々木も一緒に、よかったら三人でぜひ! 佐々木常夫というんです」
「いいんですか。では遠慮なく!」

部屋にもどり、さっそく「佐々木常夫」でぐぐってみたところ、
東大卒、東レ経営研究所の元所長、本も多数出版されている。
ふー、わたしなんぞと話はあうのだろうか。

っと、プロフィールをみると、
自閉症の長男と鬱病の奥様がいらっしゃること。
育児、家事、看病をこなしながら仕事に邁進してきたことなどが
オープンに書かれてあった。

これはいい出逢いになりそうな予感がする。

お食事処へ行くと、満面の笑顔で待っててくださっていた。
3人とも浴衣姿とあってうちとけるのもはやい。
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さっそく乾杯し、ふたりがすでに予約していた
海の幸のお裾分けをたくさんいただきながら、いろんな話をした。

ミキさんは40歳の頃、突然ダンナさんを病気でなくしたこと。
3人のお子さんを育てるために、主婦の身から転身し、
東レの佐々木さんのもとで働き始めたということ。

「僕が東レを辞めるときに、この人もやめて
ついてきてくれたんですが、
彼女が辞めるというとき、たくさんの人が
辞めないで!とひきとめたんですよ。
僕が辞めるって言っても誰もそんなことなかったのにねっ。あはは」

と高らかに笑う佐々木さんにも好感が持てた。
きっといろんなことを一緒にくぐり抜けてきたんだろうな。
心の中心がじんと温かくなった。

ついさっき知り合ったばかりの人たちと
こんな濃密な会話ができるなんて、
旅はするもの、人には声をかけてみるもの。

世界にふたつのモネの庭があって、
私を高知に運んでくれた真知子さんがいて・・・
俯瞰で見ると、人生とはおもしろい連鎖なのだろうな。

2017カレンダーの表紙は、高知のモネでのもの。

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出逢いの連鎖があって生まれた作品が
来年のみなさんの職場やお店やお部屋を
あかるくしてくれれば何よりうれしい。

2017 RITSUKO NISHIZAWA CALENDAR




最後に。
『オリツ通信』というメルマガをはじめました。
さきほど100人の方に送らせていただきました。

きのうこれまでいただいたメールを全部読み返してみて、
こんなにたくさんの方々に関わっていてもらっていたんだとシミジミ。

そういう方々とのご縁をあらためて大切にしたいと、
写真展やワークショップの情報を中心に
ちょっと元気になれそうな何かを綴っています。

届いてない方、メールアドレスが変わった方で、
ご希望の方がいましたら、ご連絡ください。

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Commented at 2016-12-11 18:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2016-12-11 21:31 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2016-12-11 23:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2016-12-12 05:16 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 55ritsuko at 2016-12-12 19:12
おおお、すごいビックリ!
佐々木さんの講演会に行ったことがあるんですね〜!
長崎にも来られたのでしょうか?
メルマガのほうもありがとうございます。
のちほど送らせていただきますね!
Commented by 55ritsuko at 2016-12-12 19:17

Yさん、メルマガの感想も
さっそくうれしかったです。

マルモッタンごぞんじでしたか?
ここも素敵な場所なのでぜひ。

そして、スウェーデンのローゼンダール。
ここはぜひぜひ。
私は去年も2日、今年も2日連続で
ゆっくり滞在しました。
私も世界で一番いま好きな場所です。

ナレーションも楽しみながらがんばってくださいね。
Commented by 55ritsuko at 2016-12-12 19:24
Cさん、メルマガの感想、メール、
とってもうれしく読ませていただきました。

1:たくさんの新聞でなく、
1:1のひとりひとりにあてた手紙のようなものにしたいなあと
思っていたので、本当にうれしかったです。

皆川さんの県美での展示もすばらしかったですが、
そこに添えていた言葉たちも胸に響くものばかりだったので、
今回の情熱大陸もシェアしたくなったのでした。
Cさんの心のノートにも書き添えられたようでうれしかったです。

モネの写真、高知の出逢い、NHKの特集、
いろいろ書いてくださり、ありがとうございます。

オブジェクトで会えたらうれしいです。
太宰府の絵本屋さんも
きっときっとCさんの好みのものがたくさんあると思います。
1/29、もしお時間あったらぜひ💛


Commented by 55ritsuko at 2016-12-12 19:26
Kさーーーーーーーーん!
わー!何年ぶりでしょう!?
カナダを去った2010年以来だとしたら、
6年ぶりでしょうか?

私がhotmailのアドレスが使えなくなってしまい、
それでやりとりしていた人たちとは連絡がとれなくなっていたのです。
KさんのこともTのことも、時々思い出しては
どうしているのかしら?と思っていたので、
こうやってつながって、とってもとってもうれしい!
メールもありがとう💛
今度日本に帰るときは必ず連絡くださいね。
6年分の話をしましょう!
by 55ritsuko | 2016-12-11 21:55 | Comments(8)

RITSUKO NISHIZAWA  photographer。中学教師18年→カナダ生活6年→故郷長崎を拠点に世界を旅する。


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