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ご近所の絶景

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日々更新してたカナダの無職時代。

することもないので、森や街を歩いてばかりいた。
歩けば不思議と何かしらに出逢う。
それを拡大鏡でのぞきこんで
おもしろがって綴る。

今日はどんなことをおもしろがってやろうか

毎日それだけを考えていた。




写真を業にした今もおんなじだ。
ちょっとした瞬間を発見してはおもしろがってる。
カメラ片手に探すものは、
絶景というより、どこにでもありそうな、
小さい頃に読んだ物語の世界のようなちょっとなつかしい風景だ。



カレンダーの11月に登場するこの羊ちゃんも、
我が家から10分のあぐりの丘で出逢った。
飛行機に乗らなくても、ご近所にも
感じ方次第で「絶景」はあるのかも。

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そんな風景たちをみなさんとシェアしようと
2017も年明け早々、 写真展がスタートする。
1月はふたつも。

1/2〜31 長崎市元船町 Object CPH(オブジェクト・コペンハーゲン)(北欧家具)

1/6〜2/12 太宰府 あっぷっぷ(絵本屋)
※1/29(日)2pm トーク 要予約

3月雲仙福田屋(予定)

今年は詳細もマメにアップする予定。
おっと今年って、まだ2016年だった。
カレンダーを作ってから気分はもう2017年に。
生き急ぐな、オリツ。
2017 カレンダー (A5バラ、在庫僅少)

ブログを復活してから、「いま・ここ」に在る感覚がよみがえってきた。
写真展で「ブログ読んでます」と声をかけてくださった方々の存在もうれしかった。

ってなわけで寒い冬だって、
心をすっぽんぽんにして、
オリツ節でこれからも語っていきやすよ〜!
よろしくです。
Commented by 鯨2号 at 2016-12-05 09:49 x
はじめまして。なんとなく辿り着いたこのブログで、西澤さんの写真や旅を一緒に楽しませていただきました。ありがとうございました。

実は私も、20代、30代と、数年単位ですが、数カ国に住んでおりました。
日本は母国ですし大切ですが、アートとかそういうレベルではなくて、些細なことを表現するのが私にとっては難しい場所です。空気が読める故の過剰な抑圧かもしれませんね(笑)。時折、海外での抑圧が解けた感覚を渇望してしまいます。
でも、海外にいても、日本にいても、私は人と出会って自己を広げていくのが得意じゃありません。それも個性と思っていますが、意識的に出会おう、広げようと思っても難しい、修行中の身です(笑)。海外にいると抑圧感は感じない、でも広がらない、そこでもやもやします。

西澤さんは、6年もの海外生活を経験されて、海外で暮らしても日本で暮らしても、これがあるからこそ、日々は輝くというものがありますか?やはりそれは人でしょうか。

突然の訪問での質問、お許しください。



Commented by 55ritsuko at 2016-12-05 17:28
鯨2号さん

はじめまして。
この長期間ほったからしブログを何かのご縁で見つけていただき、コメントまで残してくださってありがとうございます!

私はカナダに住み始めた頃、正直、日本にウンザリしていました。はっきり言って大嫌いなのでした。カナダのいいところを感じるたびに、「ああ、なぜに日本という国は・・・」とこぼしていたものです。

そんな私がなぜ日本に帰国したか、それはどこに住んでも基本的に自分次第だと思ったからです。そして日本の良さに誇りを持てたからです。カフェで鞄を置いたままトイレに行ける、自分で生き方を選択できる、こども達が自分たちだけで登下校できる国というのは、そんなに多くはありませんよね。和食もすばらしい文化だと胸をはれます。

日本に今生まれただけでも幸運だと気づいたこと。
これが日本を出ての一番の収穫です。
幸運だと思える自分になれたことでしょうか。

人生のとらえかたも
日本という国に対する見方も
写真の切り取り方も
全部ひとそれぞれだと思うのです。

私は39までモヤモヤしていました。
「人生折り返し地点だけど、このまま死んでいいのか」
と自問し、毎晩同じ時間に目が覚める日が5年ほど続きました。
モヤモヤは次へのアクションへのサインだと思います。
問題は好機。
モヤモヤがあったから日本を飛び出し、
今の自分があります。
人生たぶん半分以上過ぎたので、
どうせならあかるいほうへという気持ちになれました。
これがあるからこそ日々は輝くというのは、
死を意識すること。
そこから人生は味わいを増すと思います。

鯨2号さん、またよかったら遊びにきてくださいね。
Commented by 鯨2号 at 2017-02-16 01:20 x
西澤さん

全く余裕がない日々で、こちらを確認するのも遅くなり、大変申し訳ありませんでした。2ヶ月もお礼を言わないまま、本当にごめんなさい。
そして、通りすがりにコメントした私に、真摯にお返事いただきありがとうございます。

西澤さんは5年も夜中に目が覚める日々が続いたのですね。
その長い年月を過ごされたのは、明るい場所へと開くまえに訪れる、夜の暗さを思いました。

死を意識すること。
私ももうすぐ折り返し、生まれた場所、変えられるものと変えられぬもの、
残した思いは何だろうと、よく考えます。



「人生のとらえかたも
日本という国に対する見方も
写真の切り取り方も
全部ひとそれぞれ」


それを見つけるのが、この旅なのかもしれません。
西澤さんの言葉から、自分で最後まで探すしかないんだ、
当たり前のことですが、また歩こうと思えました。

ありがとうございます。


また立ち寄ります。


西澤さんもお元気でお過ごしくださいね。





by 55ritsuko | 2016-12-01 22:15 | Comments(3)

RITSUKO NISHIZAWA  photographer。中学教師18年→カナダ生活6年→故郷長崎を拠点に世界を旅する。


by 55ritsuko